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コーディネーションとは?

“脳と身体”の連動を促す

コーディネーション・トレーニング



 

コーディネーション(coordination)とは、1970年代に旧東ドイツで生まれたアスリートの運動能力向上のための理論です。「調整」や「一致」といった意味をもち、『動きやすい身体を作る』『自分の体を思い通りに動かせるようになる』ことを目的とし、さまざまなスポーツの『型』や『フォーム』を短期間で習得する事が可能となる能力と言われています。

私たちの体がスムーズに動くのは、脳と神経がうまく連動しているためです。脳は目や耳から入った情報を素早く処理して全身の神経回路に信号を送ることで、「どう動くのか」を筋肉に伝えています。

この脳から発せられた信号を身体が素早く正確に反応できる能力をより多く有する人を、一般的には「運動神経が良い」と呼んでおり、自分の体を自在に動かせる「運動センス」の正体こそが「コーディネーション能力」なのです。


【コーディネーション能力が飛躍的に伸びる『ゴールデンエイジ』】

一般的にコーディネーション能力は幼児期~児童期に伸ばすべきと言われています。なぜなら、5歳~12歳までの時期は『ゴールデンエイジ』とよばれ、神経系を中心に身体能力、運動能力がもっとも発達するからです(神経系は5歳くらいで成人の80%、12歳にはほぼ100%まで発達すると言われています)。スポーツを志す人にとっては、いわば人生に一度のボーナスタイムといっても過言ではありません。


●スキャモンの発育曲線
(画像引用元:日本スポーツ振興センター発行「発育・発達について」)

この神経系が発達を続けているゴールデンエイジの時期に様々な動きを経験すればするほど、脳は刺激され運動神経が良くなると言われており、そこでの蓄積は身体が成長するにつれてより大きな差となって表れてくるのです。



“運動神経をつかさどる”

【コーディネーション「7つの能力」】


コーディネーション能力は「定位能力」「反応能力」「連結能力」「識別(分化)能力」「リズム能力」「バランス能力」「変換能力」という7つの能力に分けられ、スポーツなどの運動をするときには、7つのうちのいくつかの力がお互いに連動して、身体を自分の思ったとおりに動かしています。

1.定位能力【スペーシング】
相手や味方、ボールなどと自分の位置関係や距離を瞬時に把握する能力

パス交換をする際に相手が1メートル先にいるのと、5メートル先にいるのとでは、キックに必要な力が変わってきます。その判断をする能力が定位能力です。また、定位能力には「距離感」や「空間認知」などがあります。
(例)巧みなポジション取り、ボールの落下地点のすばやい予測


2.反応能力【リアクション】
合図にすばやく、正確に反応する能力

音や人の動きなどの情報を素早く察知して、正しくスピーディーに動き出す力です。反応能力には、選択肢が1つのものに反応する「単純反応」と2つ以上のもの反応する「選択反応」があり、サッカーでは複数反応が多く要求されます。
(例)速いボール対して体が動く、味方からの指示や合図に素早く反応する


3.連結・結合能力【コンビネーション、コネクション】
関節や筋肉の動きをつなげ、スムーズに動かす能力

いくつかの異なる動作をスムーズにつなげて、流れるような一連の動きにする力です。サッカーでは、走りながらボールをコントロールしたり、パスやシュート、ドリブルをすることが多いので、この能力が多く求められます。
(例)ドリブルで相手を抜いた直後にシュート、ダッシュしながらのスライディング


4.識別(分化)能力【グレーディング】
手や足、用具を意のままに操作する能力

力を入れる、すっと力を抜く、徐々に力を入れるなど、手足や胴体、頭などの動きや力の入れ具合を調整しながら、目的とする運動を巧みに成し遂げる能力です。
(例)ボールを強く蹴ったり柔らかく蹴ったりする、早いボールを正確にトラップする


5.リズム能力【タイミング】
タイミングを計ったり、動きをまねしたり、イメージを表現する能力

目で見た動きを、自分の体で表現できる力です。この能力が弱いと動きがぎこちなくなってしまいます。サッカーでは味方からボールをもらう「タイミング」やボールを蹴る「タイミング」、相手のマークを外す「タイミング」などでも活躍する能力です。
(例)パスがタイミングよく出せる、緩急を付けたドリブルで相手を抜く


6.バランス(平衡)能力【バランス】
必要な体勢を保つ能力

体勢が崩れたときに立て直すことができる力であり、不安定な物の上や空中で体勢を保ち、動ける力です。バランス能力には、「平衡機能」と「運動能力」があります。
(例)激しいチャージを受けても倒れない、空中でヘディングして綺麗に着地する


7.変換能力【トランジッション】
状況に合わせてすばやく動作を切り替える能力

急な変化に対して、適切な動きを取れる力です。状況判断、身体操作、定位能力、反応能力などが複合的に関わっています。例えばフェイントは変換能力を使う動きです。相手の動作に合わせて、ボールのコースやスピードを変化させていく力が必要となります。
(例)バウンドが変わったボールをトラップする、攻撃から守備へ素早く切り替える


「コーディネーション能力」の向上がサッカー上達の近道

サッカーにおけるコーディネーション能力の応用については、たとえば、相手やボールとの距離感をはかる際には「定位能力(スペーシング)」が発揮されますし、タイミングよくボールを蹴るには「リズム能力(タイミング)」「連結能力(コンビネーション)」が必要です。安定したフォームでボールを蹴るには「バランス能力」が多く求められます。ボールの落下地点へ身体を移動するには「定位能力(スペーシング)」「反応能力(リアクション)」が必要ですし、相手が蹴ったボールがそれるようなことがあれば「変換能力(トランジッション)」を使って対応できます。

コーディネーション能力を高める事は運動神経の向上と同意であり、当スクールがテーマとしている「試合で活きる基礎サッカー技術の習得」を短期間で実現することにつながります。サッカーで「試合に出て活躍する」「上のレベルを目指す」為には、「高い技術」「高い身体能力・運動能力」が必要となり、これらを習得する為にはコーディネーション能力の向上が不可欠です。

スペリオーレ・フットボールアカデミーでは、コーディネーション能力の向上、試合で活きる本当に大切なサッカー技術や能力、メンタル面の力を、現役・元Jリーガーコーチがプロに至るまでに培ってきた経験を活かして直接指導することで、効率的に身に付けていきます。


≪「コーディネーション・トレーニング」の様子≫

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当アカデミーは所属するコーチ全員が現役もしくは元Jリーガーで構成されており、
コーディネーション理論を応用した実践的なサッカースキルの習得を目指していきます。